トラブルを防ぐ「彼氏との別れ方」:慰謝料や清算金を明確にする示談書の作り方

彼氏との別れを決意したものの、感情だけでは整理できない現実的な問題に直面している方も多いのではないでしょうか。同棲生活を送っていた場合、家賃や生活費の分担、家具や家電の購入費用、さらには相手に立て替えていたお金など、さまざまな金銭問題が浮かび上がります。さらに、浮気や暴力といった相手側に原因がある別れでは、慰謝料の請求も視野に入れる必要があります。

こうした状況の中、感情的な言い合いだけで終わらせてしまうと、金銭的な負担を一方的に背負わされる結果になりかねません。別れに伴う問題を整理し、今後の生活を安心してスタートさせるためには、「示談書」の作成が非常に有効です。法律の専門家が関与することで、話し合いの内容を明確にし、証拠として残すことが可能になります。

東京都江東区にある「リーリエ行政書士事務所」は、契約書や内容証明郵便の作成に強みを持ち、カップルのトラブル回避にも対応しています。本記事では、慰謝料や清算金の基本的な考え方から、トラブルを防ぐ示談書の作成方法まで、実例を交えて解説します。

この記事でわかること

  • 慰謝料と清算金の違いと基本知識
  • 同棲解消時に発生するトラブルの具体例
  • 示談書の必要性と作成内容
  • 行政書士ができるサポートの範囲と役割
  • 後悔しない別れを実現するための準備と流れ

感情的な別れだけではNG!話し合うべき「別れのお金」の基礎知識

別れ話を進める前に、まずは整理すべき金銭的な問題について理解しましょう。ここでは、よく混同されがちな「慰謝料」と「清算金」について、分かりやすく解説します。

「慰謝料」は、相手の不当な行為によってあなたが負った精神的な苦痛に対する賠償金です。「清算金」は、同棲生活での共同出費の精算や、個人的な貸し借りなど、別れる際に発生する金銭的な貸し借りを指します。

慰謝料は、一般的に不貞行為(浮気・不倫)が原因で発生するイメージがありますが、暴力やモラハラなど、別れの原因が相手の不当な言動にある場合にも請求できる可能性があります。

特に同棲していたカップルは要注意です。家賃や家具の費用分担、相手に貸したままになっている数十万円の借金など、口約束で終わらせてしまいがちな金銭こそが「清算金」です。これらを曖昧にすると、「言った」「言わない」のトラブルの元になります。

同棲解消に伴う「清算金」と「示談書」の重要性

数年間同棲していた彼氏と別れることになりました。彼氏は別れに際し、「これまでの生活費の清算として○万円を支払う」「以前借りたお金○万円も必ず返済する」と口頭で約束しました。しかし、彼氏が引っ越し、連絡が取りづらくなった途端、返済が滞り始めました。あなたには、「あの時の約束をどう証明すればいいのか」という不安だけが残りました。

この事例のように、金銭的な約束を口頭だけで済ませてしまうと、時間が経つにつれて相手の記憶や態度が変わり、泣き寝入りになってしまうケースが非常に多いです。感情が先行しがちな別れ話だからこそ、冷静に書面で残す必要があります。

このような状況こそ「示談書(合意書)」の出番です。示談書には、次の3つの重要な内容を明確に記載します。

  1. 清算金・慰謝料の具体的な金額と内訳
  2. 返済の期日と方法
  3. 清算条項(これ以外に請求しない旨)

示談書を行政書士に依頼することで、感情的にならず、法的に有効な体裁を整えた書類を作成でき、あなたの権利を確実に守ることができます。

別れを穏便に進めるための3つのステップと行政書士の役割

後悔のない別れを実現するために、あなたが今から取るべき行動を3つのステップで解説します。

まず、あなたが請求したい慰謝料や清算金の金額について、根拠を明確にしてリストアップしましょう。感情論ではなく、「なぜこの金額が必要なのか」を冷静に説明できるように準備することが重要です。

次に、話し合いが成立したら、どんな小さな合意であっても、必ず「示談書」として書面に残してください。これが、あなたの未来を守る唯一の方法です。口約束ではなく、署名と捺印がある示談書こそが、万が一の時の強力な証拠になります。

相手と顔を合わせたくない、自分で書面を作るのは不安だという場合は、専門家を頼りましょう。示談書や内容証明郵便の作成は、行政書士の専門分野です。お客様の話し合いの結果に基づき、将来のトラブルを防ぐための法的に有効な示談書を作成代行します。また、相手に正式な金銭の請求を通知するための内容証明郵便の作成も可能です。

ただし、慰謝料の金額交渉や、相手との直接交渉は、弁護士法により行政書士にはできません。交渉が必要な段階になった場合は、信頼できる弁護士の先生をご紹介するなど連携してサポートしますのでご安心ください。

後悔しない別れは「話し合い」と「書面」で決まる

彼氏との別れという大きな決断は、感情的な負担が大きいものです。しかし、感情的な別れと金銭的な清算は分けて考えることが、あなたの未来の安心に繋がります。あなたが決めた「別れたい」という決断を、法的な書面(示談書)によって確実なものにしましょう。

東京都江東区にあるリーリエ行政書士事務所は、あなたの不安に寄り添い、法的な書類作成を通じてサポートいたします。あなたの「別れたい」を確実に次のステップに進めるために、私たちがしっかりとサポートさせていただきます。

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